海外通販でかかる関税・消費税の簡単なまとめ
関税・消費税などで高いお金がかかってしまうイメージだけがありますが実際はそうでもありません。
例えば同じ5万円のアイテムを海外通販で買うのと、日本のどこかのセレクトショップなどで同じく5万円で買うとしたら、日本で買うほうが支払総額が多くなるということが多々あります。
海外通販は課税対象額が購入費用の60%計算だからです。(後ほど記述)
送料無料サイトを例にしてかんたんに結論を書くとこうなります。
・国内で5万円の商品を購入
消費税10%で合計55,000円
・海外通販で5万円の商品を購入
(5万円×60%)に消費税8%、(5万円×60%)に関税10%、通関手数料200円ほどで合計55,600円
差額600円!
関税というものが支払い総額にそれほど大きな影響を与えないという結果がお分かり頂けます。
この例だと国内で買うほうが600円安くなりましたが、関税はそこまで高くないということが実感できると思います。
詳しくは下記で解説していきます。
ックで公式ショップへ”]
実際に海外通販にかかる関税を見てみる。
結論から書くと、課税対象額が購入費用の60%なので消費税が国内で買い物するより安くなり、関税10%程度の品だと国内での買い物とあまり総額が変わりません。
例外は革製品で関税率が最大30%なので少し気になるといったところです。
それらの関税の計算方法をいくつかの例を挙げて計算してみましょう。
※参考 実行関税率表(2019年4月7日版)
海外通販でも関税等がかからない場合があるップへ”]
商品と送料を含む総額が16,666円以下なら関税(関税、消費税、通関手数料)はかからない
商品と送料を含む総額が16,666円以下なら関税(関税、消費税、通関手数料)はかかりません。
※総額には送料も含まれることに注意!
※革製品、ニット、セーターなど「関税を免除されない物品」は例外!(後の詳細で別途記載します)
※16,666円以上の時でも、かかるはずの関税がかからずスルーで届くことも割りとあります。運的なものですが。
関税を払う必要がない海外通販サイトもある
通販サイトによっては、全ての関税を代わりに払ってくれる、もしくは商品価格に含まれているというところもあります。
そういったサイトで購入すれば、支払金額はカート内での総額のみで、国内に入ってから、別途、関税や消費税がかかることはありません。
非常に分かりやすくて嬉しいですね。
別途、関税などの支払いが必要のない通販サイトは以下のようなところです。
必要なのは関税だけではなかったが・・・それでも安い
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上の項目で「海外通販でも関税等がかからない場合がある」と書きましたが、”関税等”としたのは関税以外にも支払うものがあるからです。
それは、
関税 商品総額の60%の金額に対してかかります。(衣類は10%位)
消費税 商品総額の60%の金額に対して8%の消費税。
通関手数料 かかっても200円や500円
の3つです。
関税だけでも高そうなのに、消費税に、通関手数料・・・相当高額になるのではと思うかもしれませんが、一番高いのが関税です。
消費税は日本国内でもかかりますよね。そして、通関手数料は数百円~です。
順に簡単にまとめていきます。
- 消費税 ・・・ 商品総額の60%の金額に8%の消費税がかかります。(日本国内での買い物よりお得!)日本の消費税は10%なので、日本国内で何か物を買った場合に消費税がかかるのより安いですね。さらに個人輸入の場合は少しお得な計算式になっています。それは何かというと、消費税のパーセンテージは8%ですが、商品総額×8%ではなく商品総額の60%の金額に対して消費税の8%がかかってくるのです。具体的に例を挙げます。日本で2万円の服を買いました。消費税は2万円×10%なので、2,000円。海外通販で2万円の服を買った場合。まず2万円の60%なので、課税対象金額は12,000円となります。その12,000円に対して8%の消費税。つまり、960円が消費税になります。
日本国内で買うより消費税は安くなります。 - 通関手数料 ・・・ かかっても200円や500円これは運送業者に支払う手数料のようなものです。
何の手数料かと言いますと、通関を通す作業を代わりにやってもらう代行手数料です。
ですので、業者によって金額が異なります。EMS 200円
Fedex 500円 もしくは (関税+消費税)×2% のどちらか高い方
UPS 540円 もしくは (関税+消費税)×2% のどちらか高い方※200円や500円なら気にならないけど、高い方に含まれたらいくらなのか、と気になりますよね。
これは実際に計算してみると総額10万円の服を買ったとしても296円程度なので、なかなか500円より高い方になることはありません。 - 関税 ・・・ 商品総額の60%の金額に対してかかります。勘定科目が細かく分かれていて税率も異なります。 正確に誤りがないように調べようとすれば
財務省の分類項目記事から調べていかなければなりません。http://www.customs.go.jp/tariff/2017_1/index.htm
(財務省の分類項目記事)
- 服 10%前後
セーター 11.6~13.9%
Tシャツ 9.3~13.9%
コート、スーツ、ジャケット、ズボン、スカート等の外衣類 11.2%
ウールコート 13%
下着 8.9~14% - 革製品 15%~30%前後 (総額16,666円以下でも課税)革靴 30%もしくは4,300円の高い方
レザー、スエード素材のスニーカー 30%
革カバン 15%
レザージャケット 20%
革財布 10%
革小物 20%
- アクセサリー 10%前後帽子、手袋、雑貨
- 自動車部品やバイクパーツ、楽器は非課税で 0%
- 飲食物
コーヒー生豆 0%
コーヒー焙煎豆 20%
チョコレート 15-30%
ざっと見たところよく買う服は10%くらい。高いのは20~30%の革製品です。
「1万の服だから1,000円かかるんだ・・・」
と思ってしまいがちですが、消費税と同じくこちらも支払った金額そのままから掛けるのではなく60%の額に掛けます。
1万円の服の場合だと、1万円×60%=6000円 この6000円に10%掛けます。
つまり600円ですね。関税は高そうなイメージがありますが、今回の場合は実質商品の6%でした。
トータルでは安くなる
- 3万円で革製品を購入した場合(送料も含む)
30,000円×60%=18,000円
18,000円が課税対象額となります。消費税18,000円×8%=1,440円
通関手数料200円
関税(30%) 18,000円×30%=5,400円総額37,040円となります。 - 3万円で服を購入した場合(送料も含む)
30,000円×60%=18,000円
18,000円が課税対象額となります。消費税18,000円×8%=1,440円
通関手数料200円
関税(10%)18,000円×10%=1,800円総額33,440円となります。
国内で3万円の買い物をすると消費税が3万円に対してかかるので、総額33,000円となります。関税10%前後のものだと国内での買い物とあまり変わらない。
ということは、元々日本より安く売られている海外の通販サイトは関税等を加えてもお得ということです!
送料無料関税込の通販サイトもいくつもありますし、商品自体が安いのでやはりお得です。
※なお上記説明は全て個人対象の内容となります。
法人の大量仕入れの場合は計算方法が異なります。